日本人の死亡原因の第1位はがんであり、年齢を重ねるごとに発病率が上がっていきますが、若いうちからがんを患う人もたくさんいます。
いざがんになると高額な手術費用や先進医療費、また治療が長期にわたる場合はベッド代の差額などが大きな経済的負担となります。
がんの治療に備えるために有効なのががん保険で、がんと診断された場合に給付される「診断給付金」、特定の手術を行った場合に給付される「手術給付金」、がんで死亡した場合の「がん死亡保険金」などがあります。
がん保険も医療保険と同様に保障期間が一定期間に定められており、更新ごとに保険料が上がっていく定期タイプと、保障期間が一生涯で保険料が変わらない終身タイプがあります。
がん保険を選ぶポイントは、診断給付金と入院給付金の金額と月額保険料のバランスです。
また損保会社から販売されているがん保険は、実質かかった費用に対して保障を行う「実損補填タイプ」で、差額ベッド代が保障されない代わりに自由診療にかかる費用も保障されるのが特徴です。
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がん保険ランキング」
ランキング 保険会社 保険商品名
1位 オリックス生命 Believe
2位 AIG富士生命 がんベスト・ゴールド
3位 SBI損保 がん保険自由診療タイプ
4位 アフラック 生きるためのがん保険Days
5位 セコム損保 自由診療保険メディコム
がん保険ランキングは保障内容と給付金、保険料のバランス、特約の内容などをもとにランキングしています。
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がん保険ランキングの分析」
がん保険ランキングで1位になったのはオリックス生命の「Believe」で、割安な保険料で充実したがん保障を受けられるのが特徴です。
がんと診断された場合に100万円、治療を開始すると50万円が給付されます。「Believe」では上皮内がんでも保障されるのが大きなメリットです。
また入院給付金が1万円、10日以上の継続入院から退院すると退院一時金が10万円、先進医療特約が2,000万円までと保障内容が充実しています。
また所定の高度障害になると保険料の払い込みが免除されます。
2位になったのはAIG富士生命の「がんベスト・ゴールド」で、初めてがんと診断された場合に診断給付金100万円と、初回診断一時金100万円の計200万円が支給されるのが大きな特徴です。
また診断給付金は2年ごとにリセットされるので、再度がんと診断された場合は何度でも診断給付金を受け取ることができます。
入院給付金は特約で追加することになりますが、80歳まで加入できるのも特徴です。
3位に入ったのはSBI損保の「がん保険自由診療タイプ」で、実費に対して保障される「実損補填タイプ」が特徴です。
健康保険などの公的保険で保障されない実質かかった医療費はすべて保障され、自由診療費、先進医療費、自己負担分など無制限で保障されるのが大きな特徴です。
がん保険は保険商品によって保障内容や給付、保険料や特約の種類などが大きく異なります。加入や見直しを検討されている方は、一度無料の相談サービスなどを利用されることをおすすめします。
ただし、ファイナンシャルプランナーの保険プランを鵜呑みにせず、少しでも知識を得てから相談するほうがいいです。
何故なら、独立系FPを名乗っていますが代理店をやっている人も多く、契約が決まれば代理店手数料として報酬を得ているからです。
そのため、報酬が高い保険商品を勧められる恐れがあるからです。もちろん、契約者に見合った保険商品の提案をしてくると思われますが、保険料捻出上限ぎりぎりまで保険を組ませられることもあります。
例えば、毎月1万円の保険料を支払う保険商品を選ぶ際、医療保険はA 社で3500円とか、がん保険はB社で3000円とか、学資保険はC社で3500円などと、それほど重要性を感じないプラン設定を提示してくることも多いのです。
知らない人も多いのですが、公的保険の健康保険は最強の医療保険だと言われています。
保障が重複する可能性も否めません。また、民間の保険に頼らずに治療ができる場合もあるようです。
したがって、知識を得てから民間の保険を検討することをおすすめします。